恋愛感情について

　これは、誰しも一度くらいは考えたことがありそうですが、男女間における恋愛感情というのは、詰まるところ生物として種族を維持するために起こるものだという気がしませんか？

　人間も生物の一種である以上、やっぱり他の虫や動物たちと同じように、人間という種を残すために生まれてくるんじゃないかなと思ったりします。
　基本的に、恋愛関係には身体の結び付きがありますよね。そして、その行為の先にあるものは新たな生命の誕生です。
　
　誰かが誰かに恋愛感情を抱くというのは、その人との間に新たな生命を誕生させたいという、種族を維持しようとする生物的な本能が、当人も意識してないところで生じた結果なんじゃないでしょうか？

　一般的に女性より男性の方が性的欲求が強かったり、腕力が強かったりするのは、こういう種の存続に必要な行為を成すためということも、ちょっとは関係あるのかも知れませんね。
　誤解されると良くないので書いておきますが、だからといって力付くで関係を持とうとする行為を肯定しているわけじゃないありません。
　やっぱり、人には心がありますからね。その心を無視した行いもまた、人間社会では許されないことです。

　しかし、こう考えると恋愛感情ってよく出来てますね。

　たとえば、自分が好意を抱いている相手になら、性的な意味で触れられても嫌じゃない。だから子供を産もうともする。
　けれど、好きじゃない相手には指一本も触られたくない。
　愛する人との間に発生した性的欲求は美しく思え、そうじゃない場合は醜いものに思える。

　元を正せば、どちらも同じ源であるにも関わらずです。

　恋愛感情というのは、種族を維持するために必要不可欠である性的欲求というものを、人間同士の社会の中で相手構わず暴走させると、それによってトラブルが多発して逆に種の存続が危うくなる可能性があるため、そこに一定の秩序を保つべく発生した、抑制装置みたいなものじゃないかなという気もします。
　また、恋愛感情は、相手構わずに身体的接触を持とうとすることに抵抗を感じせ、罪悪感を生じさたりするという形でも、暴走を抑制する効果として役立っているというわけですね。

　やっぱり、恋愛感情ってよく出来ていると思います。