橙真ブログ雑文館 怖い先生の記憶 忍者ブログ
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 小学一年生のとき、僕の担任教師は女性の方でした。
 しかし、決して若くて優しいわけじゃなく、むしろ歳を重ねていて、ちょっと怖い(きつい)タイプの先生です。

 僕の母は、そういう教師が自分の息子の担任になったことで、僕が叱られたりしないかと、少し心配していたと聞いたことがあります。

 そして、実際のところどうだったのかと言うと、やはり噂どおりの、厳しい感じの方でした。
 当時の様子を振り返ってみても、クラスメートが叱られている記憶が、うっすらと残っている感じがします。
 僕も事あるごとに叱責されて、毎日のように泣きながら家路に着いたもので……というのは冗談で、僕はこの先生に対して怖かったとかそういう印象はまったくなかったりします。
 それはなぜかと言うと、叱られた記憶がないからです。
 忘れ物をしてもちょっときつく叱る方だったし、僕も忘れ物をしたことくらいあると思いますから、そのときに叱られていてもおかしくないはずなんですが、それがないんですね。
 でも、これは僕の記憶が間違っているわけじゃないと思います。
 
 実は僕、この先生に気に入られていたようで、僕からすると優しい先生だったんです。今でも、僕を家に連れて帰ろうかな、みたいな冗談を言ったことがあるのを、はっきりと憶えているくらいですからね。

 どうやら、僕が大きくなってから聞いた話によると、この方は色々と苦労をしながらも毎日をがんばって生きているといった、僕の母親の生き方が好きだったらしいです。
 もしかしたら、僕のことよりも、苦労を重ねている僕の母親を応援したい気持ちで、子供のことは心配しなくて良いということを伝えるように、僕にも優しくしてくれていたのかも知れませんね。
 いや、今となっては、むしろそれが真実な気がします。
 もちろん、教師として特定の生徒にだけ思い入れを込めた接し方をするのは良くないと思いますけどね。

 それでも、僕にとっては優しい先生だったという思い出が消えません。きっと、人に優しくされた記憶って何年経っても忘れられないものなんだろうなぁ……。

 僕も今は、臆面なく若いと言い切れる年齢ではなくなりましたから、この先生も相応の年齢になっていますが、元気に暮らしておられればと思います。

 もっとも、現在の僕の情けない姿を見たら、そのときは怖い先生となって、きつく叱られそうな気がしないでもありません;
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